大塚新子&友子 「源氏 八重桜殿」
日本人で初めてデコパージュの技法で万華鏡を作った万華鏡作家。
大塚 新子さんによる、雅さが魅力的な万華鏡「源氏物語シリーズ」のご案内。
デコパージュとはフランスで生まれた技法で、切り絵の技法で作り上げるアートになります。
普通、デコパージュというと、平面に切り絵を装飾するのですが、
日本人で初めてこの常識を覆し、難しいとされる曲面にデコパージュの技法を
完成させたのが、大塚さんです。
(このデコパージュの技法で万華鏡を作れる人は、大塚さんしか国内にはいません)
一つは透明コーテイングの際に気泡が入りやすい点です。
そして、もう一つは、クラック(ヒビ)が入りやすいとう点は非常に難易度が高く、
平面では問題なくとも曲面に施すのはかなり難しいテクニックと言われております。
大塚さんは、この非常に難しい問題をクリアし、本場フランスでもなかなか
お目にかかれない、曲面にデコパージュを施す方法を見つけ、それを万華鏡制作に取り入れました
切り絵を貼り、埃のない密閉空間で透明コーテイングを施し、一週間寝かせ、
またコーテイングをし、この作業を3週間かけてやっと一本ができるという
万華鏡一本を制作するのに、尋常ではないほど神経を研ぎ澄まして制作された
万華鏡です。
今回ご紹介させていただく作品は人気の柄「源氏物語」シリーズで、筒の内側と外側で
源氏物語が描かれているので、国内での注文はもちろんのこと、海外の方々からもご注文があるほど、人気の柄となっております。
今回の万華鏡では、桜の中でも、八重桜がモチーフにされた万華鏡です。
源氏物語の著者である紫式部も桜については沢山の句を詠んだとされていますが、
九重に
匂ふを見れば
桜狩り
かさねてきたる
春のさかりか
現代語訳では、「宮中で美しく咲いている八重桜を見ると、春の盛りが重ねてきたかと思う桜狩の日・・・」
4月に宮中で八重に咲いた一枝の桜の花を見て詠んだ歌です。
春に見られる美しく、雅に咲き乱れる八重の桜を、源氏物語の情景にあわせて制作された
特別な作品は、まるで源氏物語の絵巻がそのまま万華鏡になってしまったような万華鏡です。
ぜひ、お手に取ってみてはいかがでしょうか。